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沖永良部島に到着
やっぱり寒くない(笑)
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沖永良部島へ♪
目指せ鹿児島空港( ^∀^)
スーパー安全運転で!
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スーパー安全運転で!
「選手たちが選択する松商学園のスタイル」
~監督と選手の信頼関係を繋ぐ魔法の言葉~
注目集める“ボトムアップ理論”を実践
選手権に3年ぶりの出場となる松商学園だが、選手たちが話し合って決定する特異なスタイルを取っている
12月30日に開幕する全国高校サッカー選手権。その晴れ舞台に3年ぶりの出場となった松商学園(長野)は今年1月からユニークな試みを実施している。
日々の練習内容、大会の登録メンバーの決定、試合ごとの先発・ベンチ入り選手の選定、試合におけるゲームプランの策定や選手交代の実施。そういった諸々の、一般的には監督が行うこととなっているすべてを選手たちが話し合って決定していく。そんな特異なスタイルを実践している。
かつて広島観音高校を率いた畑喜美夫監督(現・安芸南高校)が提唱した通称“ボトムアップ理論”。指導者にまず「見守る」ことを求め、選手に自立と自律を促す独特の指導法は育成年代関係者の静かな注目を集めつつある。
そうしたムーブメントに乗っかる形で、信州の伝統校・松商学園でもこの指導が始まった――わけではなかった。それどころか、松商学園を率いる高山剛冶監督は、ボトムアップ理論の有効性をまるで信じていなかった。「絶対に畑先生が裏で操作している。生徒主導なんて、うまくいくはずがない。畑先生はウソをついている!」(高山監督)と確信すらしていたという。では、そんな松商学園で何故ボトムアップ理論が始まったのだろうか。
謙虚にサッカーを学び、それぞれが行動を律する
キャプテンも日替わり。自分たちで話し合いながら、メンバーや練習メニューなどを考えている
きっかけは2013年1月に行われた、選手権予選敗退校を集めて行われる非公式大会だった。この大会で、松商学園は練習してきたことがまるで出せない不甲斐ない内容で敗北。怒りに震えた高山監督は、「もう、お前らが勝手にやれ!」と宣言し、指導を放棄したのだ。ハッパをかける。そんな狙いで行われたこの宣言が、何と“ボトムアップ理論”を実践する合図となった。
「勝手にやれ」と言われた選手たちは当然ながら困惑した。練習内容を考えること一つにしても、どうすればいいか分からない。だが、「自分たちがサッカーのことをまるで知らないんだということを知った」ことこそが、第一歩となる。指導者がいかに勉強し、苦労し、練習メニューを作っているのか。メンバーを選ぶ(つまり誰かを落とす)という作業がどれほどの痛みを伴うものなのか。そんなことすら知らなかった自分たちに気付いたことによって変化が生まれていく。
内心でハラハラしながら見守っていた高山監督も、急速に謙虚に学ぶ姿勢を見せ始める選手たちの心理面での変化に驚きつつ、「サッカーについて悩んで、サッカーについて知りたいと思ってくれた」と振り返る。選手たちがメンバーを選ぶということは互いのことを「見る」ようになるということでもある。それは私生活や練習態度も含め、それぞれが行動を律することにも繋がった。メンバーに選ばれる選手に特別な責任感がついたのはもちろん、試合のメンバーから外された選手たちの変化も顕著だったという。「応援が変わった。まるで違う」と高山監督は言う。
「放任」に近い理論を繋ぎ止める肝の一言
高山監督は“ボトムアップ理論”を完全肯定しているわけではない。しかし、そのスタイルを貫くために、監督と選手を繋ぐ『言葉』がある
5月には安芸南に赴いて畑監督の教えを請い、そのエッセンスも取り入れた。ただ、最初から模倣をしたわけではない。むしろ、わざと聞かなかった。「やり方を先に聞いてしまっていたらダメだったと思う。自分たちで探したからこそ身になった」と高山監督は言う。
そんな試行錯誤の末に確立された松商の方法論はユニークだ。キャプテンは日替わり。試合で選手交代などの判断を下す「監督」は、大会の登録メンバーながらベンチには入れなかった選手が務める。極めて残酷だ。県予選決勝、メンバーから外されて「監督」に指名された選手は、一人涙を流したあとに気持ちを切り替えてから指揮官となって選手を鼓舞。その言葉が響かぬはずもなく、高山監督も驚く強気の交代策まで見せてチームの勝利に貢献した。
「選手が想像を超えて成長してくれた」と目を細める高山監督は、「僕は何もしていませんから」と笑う。「僕は今でもトップダウン否定派じゃないですよ。言われてやることもあっていいと思っています」としつつ、今はまずこのやり方で全国にトライする腹だ。「君たちが判断して、君たちが行動しなさい」と言い聞かせた1年の集大成。同時に、選手へ言ってきた言葉がある。恐らくこれが、「放任」と紙一重のボトムアップ理論の一個の肝であり、監督と選手の信頼関係を繋ぐ柱だった。つまり、「それで負けたら、責任は俺が取る」という一言である。
注目してみよ♪
~監督と選手の信頼関係を繋ぐ魔法の言葉~
注目集める“ボトムアップ理論”を実践
選手権に3年ぶりの出場となる松商学園だが、選手たちが話し合って決定する特異なスタイルを取っている
12月30日に開幕する全国高校サッカー選手権。その晴れ舞台に3年ぶりの出場となった松商学園(長野)は今年1月からユニークな試みを実施している。
日々の練習内容、大会の登録メンバーの決定、試合ごとの先発・ベンチ入り選手の選定、試合におけるゲームプランの策定や選手交代の実施。そういった諸々の、一般的には監督が行うこととなっているすべてを選手たちが話し合って決定していく。そんな特異なスタイルを実践している。
かつて広島観音高校を率いた畑喜美夫監督(現・安芸南高校)が提唱した通称“ボトムアップ理論”。指導者にまず「見守る」ことを求め、選手に自立と自律を促す独特の指導法は育成年代関係者の静かな注目を集めつつある。
そうしたムーブメントに乗っかる形で、信州の伝統校・松商学園でもこの指導が始まった――わけではなかった。それどころか、松商学園を率いる高山剛冶監督は、ボトムアップ理論の有効性をまるで信じていなかった。「絶対に畑先生が裏で操作している。生徒主導なんて、うまくいくはずがない。畑先生はウソをついている!」(高山監督)と確信すらしていたという。では、そんな松商学園で何故ボトムアップ理論が始まったのだろうか。
謙虚にサッカーを学び、それぞれが行動を律する
キャプテンも日替わり。自分たちで話し合いながら、メンバーや練習メニューなどを考えている
きっかけは2013年1月に行われた、選手権予選敗退校を集めて行われる非公式大会だった。この大会で、松商学園は練習してきたことがまるで出せない不甲斐ない内容で敗北。怒りに震えた高山監督は、「もう、お前らが勝手にやれ!」と宣言し、指導を放棄したのだ。ハッパをかける。そんな狙いで行われたこの宣言が、何と“ボトムアップ理論”を実践する合図となった。
「勝手にやれ」と言われた選手たちは当然ながら困惑した。練習内容を考えること一つにしても、どうすればいいか分からない。だが、「自分たちがサッカーのことをまるで知らないんだということを知った」ことこそが、第一歩となる。指導者がいかに勉強し、苦労し、練習メニューを作っているのか。メンバーを選ぶ(つまり誰かを落とす)という作業がどれほどの痛みを伴うものなのか。そんなことすら知らなかった自分たちに気付いたことによって変化が生まれていく。
内心でハラハラしながら見守っていた高山監督も、急速に謙虚に学ぶ姿勢を見せ始める選手たちの心理面での変化に驚きつつ、「サッカーについて悩んで、サッカーについて知りたいと思ってくれた」と振り返る。選手たちがメンバーを選ぶということは互いのことを「見る」ようになるということでもある。それは私生活や練習態度も含め、それぞれが行動を律することにも繋がった。メンバーに選ばれる選手に特別な責任感がついたのはもちろん、試合のメンバーから外された選手たちの変化も顕著だったという。「応援が変わった。まるで違う」と高山監督は言う。
「放任」に近い理論を繋ぎ止める肝の一言
高山監督は“ボトムアップ理論”を完全肯定しているわけではない。しかし、そのスタイルを貫くために、監督と選手を繋ぐ『言葉』がある
5月には安芸南に赴いて畑監督の教えを請い、そのエッセンスも取り入れた。ただ、最初から模倣をしたわけではない。むしろ、わざと聞かなかった。「やり方を先に聞いてしまっていたらダメだったと思う。自分たちで探したからこそ身になった」と高山監督は言う。
そんな試行錯誤の末に確立された松商の方法論はユニークだ。キャプテンは日替わり。試合で選手交代などの判断を下す「監督」は、大会の登録メンバーながらベンチには入れなかった選手が務める。極めて残酷だ。県予選決勝、メンバーから外されて「監督」に指名された選手は、一人涙を流したあとに気持ちを切り替えてから指揮官となって選手を鼓舞。その言葉が響かぬはずもなく、高山監督も驚く強気の交代策まで見せてチームの勝利に貢献した。
「選手が想像を超えて成長してくれた」と目を細める高山監督は、「僕は何もしていませんから」と笑う。「僕は今でもトップダウン否定派じゃないですよ。言われてやることもあっていいと思っています」としつつ、今はまずこのやり方で全国にトライする腹だ。「君たちが判断して、君たちが行動しなさい」と言い聞かせた1年の集大成。同時に、選手へ言ってきた言葉がある。恐らくこれが、「放任」と紙一重のボトムアップ理論の一個の肝であり、監督と選手の信頼関係を繋ぐ柱だった。つまり、「それで負けたら、責任は俺が取る」という一言である。
注目してみよ♪